臨床工学技士

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臨床工学技士とは

人間の生・命を維持し、健康なからだを保つために、人のからだの内部の各臓器はさまざまな働きをしています。その機能のなかで、特に大切なのは代謝です。

代謝には、呼吸・血液の循環・尿による体内の老廃物の排出があります。

これらの機能が低下し生命の維持があやうくなったときや手術のときなどに、一時的にその機能の代わりや補助をするのが生命維持管理装置です。

臨床工学技士は、医師の指示・監督のもと生命維持管理装置を患者さんのからだに接続・取り外しをしたり、また操作して治療の補助をするとともに、医療用機器がいつも安全に有効に使用できるように保守・点検を行います。


臨床工学技士の活躍の場

臨床工学技士は、昭和62年に法制化された比較的新しい国家資格です。

臨床工学技士が扱う生命維持管理装置には、人工呼吸器、人工透析装置、人工心肺装置、高気圧治療装置、除細動装置、体外心臓ペースメーカーなどがあります。

近年多くの医療機器の出現によって、以前では不治の病であった人の生命や健康も取り戻せるようになってきました。こうした機器の安全性はもとより、操作する技士にも高度な知識と技術が要求されています。

また機器を操作するだけでなく、医療チームの一員として、工学技術の重要な部分を担当しています。患者さんと直接ふれあう機会も多くあるため、医師と同じように患者さんからの信頼を得ることも重要なことです。

臨床工学技士の多くは、病院などの手術室や集中治療室で活躍してきました。

しかし、最先端の工学的な知識と技術をもつ臨床工学技士は、高度な医療機器の開発を手がける医療機器メーカーや使用者への指導・教育を担当する仕事も増加しています。


臨床工学技士に求められる資質

生と死の境界線上でME機器を操作する仕事ですので、人間の生命に対する尊厳、モラル、自覚が大切となります。機器にトラブルが生じた際、冷静に対処できる能力も必要にとなります。


臨床工学技士の待遇

病院、人工透析センター、救急救命センターなど医療機関に就職する人が圧倒的で、医療機器メーカーに進むケースもあります。就職は養成校からの紹介が多く、就職率はほぼ100%と高くなっています。

医療機関の場合、初任給は基本給の平均が約15〜20万円で、病院関係の専門職種としては比較的高い部類に入ります。

病院や救急救命センターに勤務した場合は、緊急の手術や夜間の人工透析などもあり、生活は不規則になりがちです。

しかも、臨床工学技士は不足していますので、少ない人数で仕事をこなすハードワークになりがちです。

やる気のある女性には結婚後も続けられる仕事ですが、家庭生活と両立させるにはパートナーの理解が重要になってきます。


臨床工学技士の養成学校

臨床工学技士の養成施設には、4年制大学、3年制短期大学、専門学校などがあり、多くは電子工学関連の専門学校の1学科として設けられています。

最近は、大学の工学部の1学科として新設されるところも増えてきました。

学習する教科内容は、大学・短期大学の一般教養科目にあたる基礎分野、専門基礎分野、専門分野で編成されていて、臨床実習を含めて93単位を修得します。

1学年では、機械工学関連の科目が多く、2学年では、医療関連の専門科目を多く学びます。3学年になると、医用治療機器学など機器操作を専門的に習得し、病院での臨床実習を体験します。

そこでは、人工心肺業務・人工透析業務に関するもの、ICU・CCU・手術室での業務に関する実習のほかに、ME機器の管理・保守・点検に関する実習も加わります。

このような臨床実習の目的は、臨床の流れの中で、ME機器が実際どのように使われているかを認識し、実際的な業務の知識を身につけさせるとともに、病院でのいろいろな体験を通して、臨紅学技士としての自覚とモラルを育てることにもあります。


臨床工学技士の資格試験概要

【受験資格】
・大学に入学する資格のある者で、文部科学大臣が指定した学校または厚生労働大臣が指定した臨床工学技士養成所において3年以上臨床工学技士として必要な知識及び技能を修得した者

・大学、高等専門学校または厚生労働省令で定める学校、養成所で2年(高専では5年)以上修業し、かつ、指定する科目を修めた者で、文部科学大臣が指定した学校または厚生労働大臣が指定した臨床工学技士養成所で、1年以上臨床工学技士として必要な知識及び技能を修得した者

・大学、高等専門学校または厚生労働省令で定める学校、養成所で1年(高専では4年)以上修業し、かつ、指定する科目を修めた者で、文部科学大臣が指定した学校または厚生労働大臣が指定した臨床工学技士養成所で、2年以上臨床工学技士として必要な知識及び技能を修得した者

・大学(短大を除く)で厚生労働大臣が指定する科目を修めて卒業した者

・外国の生命維持管理装置の操作及び保守点検に関する学校・養成所を卒業、または、外国で臨床工学技士の免許に相当する資格を取得し、厚生労働大臣が受験資格を認定した者

【試験方法】
年1回、筆記試験9科目で行われる。

【試験科目】
医学概論(公衆衛生学、人の構造及び機能、病理学概論及び関係法規を含む)、臨床医学総論(臨床生理学、臨床生化学、臨床免疫学及び臨床薬理学を含む)、医用電気電子工学(情報処理工学を含む)、医用機械工学、生体物性材料工学、生体機能代行装置学、医用治療機器学、生体計測装置学、医用機器安全管理学

【受験料】
3万900円

【試験地】
北海道、東京都、大阪府、福岡県

【出願期間】
1月上旬〜1月下旬

【試験日】
3月上旬

【合格率】
88%

【問合せ先】
財団法人 医療機器センター
〒113−0033 東京都文京区本郷3−42−6 NKDビル7F
TELO3-3813−8531

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